- 海外ひとり旅の行き先に迷っている方
- 海外の山に興味がある方
目次
インドネシアのブロモ山&イジェン火山
ブロモ山とイジェン火山はジャワ島東部にあるインドネシアを代表する活火山。
どちらも標高2,000m超と高いため、気温は低くインドネシアの暑いイメージとはちがった場所です。
ブロモ山は特に星空と日の出が感動的。
山歩きがなく、クルマで山の上まで行けるので体力はいりません。
イジェン火山は硫黄ガスが燃えて青い炎が出る「ブルーファイヤー」が有名。
この硫黄ガスが風に乗って自分のところにくると目は痛く、肺に入ればせきこみ、ちょっとデンジャラス。
どちらの山もおもしろさがあり、絶景を楽しめます。
そんなブロモ山とイジェン火山の2つをご紹介します。
海外でひとり旅をされる方や、海外の山に登ってみたい方におすすめです。
必要な旅行日数
(日本からは羽田or成田発とした場合)
あくまで目安となりますが、
飛行機の乗り継ぎも考えて、最低4日間以上は欲しいところです。
飛行機を考えず、現地ツアーのみの日数でいうと、
ブロモ山、イジェン火山のどちらかなら1泊2日
両方に行くなら2泊3日となります。
観光にベストなシーズン
7~9月は天気が安定していて暖かい時期。
反対に雨の多い月は1~3月と12月。
雨の多い月をのぞけばいつでも大丈夫です。
ブロモ山へのアクセス
ブロモ山はインドネシア・ジャワ島の東部に位置しています。
ブロモ山の現地ツアーは、「スラバヤ」か「マラン」発がメインになります。(あとはジョグジャカルタ)
スラバヤとマラン、どちらの町にも空港はありますが、日本からの直行便がありません。
そのため、日本からはジャカルタもしくはクアラルンプール(マレーシア)、シンガポール経由がメインとなります。
ちょっと検索してみると、シンガポール経由が料金と時間のバランスが良さそう。
(検索のタイミングにもよりますが)
目的地の空港はスラバヤの方が良いですね。
航空券も安く、便数も多くてアクセスしやすいです。
飛行機で日本からスラバヤまで行く場合、
羽田~シンガポール: 飛行時間は約7時間20分
シンガポール~スラバヤ: 飛行時間は約2時間25分
ほどかかります。
また、スラバヤ~ブロモ山まで直線距離では約50kmですが、
クルマでの移動距離は約130km、約4時間かかります。
スカイスキャナーでの検索は
「東京~スラバヤ」
にすると表示されます。
下の「航空券を検索」ボタンで検索できます。
ブロモ山の景色
・クルマで山の上まで行ける。山登りの体力はいらない
・夜明け前に山へ行くため防寒着が必要
・山の上で眺める星空と日の出は感動的
・ブロモ山は絵のような美しさ
標高2,329mの山ですが、クルマで上がれるため本格的な山歩きはありません。
気軽に絶景を楽しめるのが魅力的です。
夜中に移動して、山の上で夜明け前の星空と日の出を眺めます。
この星空と日の出は最高にきれいで感動します!
写真ではうまく伝わりませんが、日が昇ったあとのブロモ山の眺めも絶景。
絵でも見ているかのような不思議な感覚になります。
日の出を眺めた後は火口の近くまでクルマで連れて行ってくれます。
ブロモ山の火山活動は活発で、今回は火口に行くのは危険とのことで断念。
タイミング良ければ火口まで行けるようです。
また、ここのカルデラは砂の海とも呼ばれていて、広大なカルデラを乗馬で散策することもできます。
ブロモ山を登るのに必要な物
- 防寒着(フリース、ダウンジャケット)
- ヘッドランプ
ブロモ山では山歩きがなく、本格的な山道具はいりません。
ただ、夜明け前に行くため、ヘッドランプなど明かりがつく物はあった方がいいですね。
スマホのライトでも代用できますが。
それと、標高が高いので寒さ対策は必要です。
夜明け前に行って星空や日の出を見るため、山の上で2~3時間ほど過ごします。
フリースとカッパを持って行きましたが、ダウンもあった方が暖かく過ごせます。
現地では毛布を借りられるので、それを利用しても良さそう。(有料)
イジェン火山へのアクセス
イジェン火山もジャワ島の東部に位置しています。
バリ島に近く、イジェン火山だけを見にいくならバリ島のデンパサール空港経由で行くのが良いです。
バリ島からイジェン火山まではクルマとフェリーで6時間ほどかかります。
デンパサール空港付近からフェリー乗り場:クルマで約4時間。
フェリー乗船時間:約1時間
フェリー降り場からイジェン火山:クルマで約1時間です。
イジェン火山の景色
・片道2~3時間の山歩きのため登山靴(最低でもスニーカー)が必要
・夜中に山を歩くため防寒着が必要
・硫黄ガスが発生していて、ガスマスクが必要
・硫黄が燃える「ブルーファイヤー」は幻想的
イジェン火山の標高は2,799m。
山頂および火口までは片道2~3時間とそこそこの時間と距離を歩きます。
とはいえ、現地ガイドはゆっくり歩いてくれますし、ものすごく急な坂はないので大丈夫です。
入山料は100,000ルピア(約950円)。
現地ガイドを付けて登るのが必須となっています。
入山料と現地ガイドはツアーで申し込めば料金に含まれるので安心ですね。
イジェン火山では、夜中の2時頃から山頂に向かって歩き始めます。
歩き始めるころには、出発地点の休憩所から山の硫黄ガスが燃え始めるのが見えます。
(写真がぼやけてよく分からなくなってますが)
イジェン火山の見どころはブルーファイヤー。
山から出る硫黄ガスが燃えて幻想的な青い炎ができます。
ただし、その硫黄ガスがやっかいで、火口に近づくにつれて濃くなってきます。
風で流れてきた硫黄ガスが目に入ると、目を開けていられないくらいの痛さ。
火口まで行くとブルーファイヤを目の前にして見ることができるんですが、
今回は硫黄ガスが多く、風の流れる方向も悪かったため、ブルーファイヤの近くまで行けませんでした。
観光者が近づくのは危険とのことから、現地ガイドにスマホを渡して撮影。
実際に近くで見れれば良かったんですが。
それでも、夜明け後に見るコバルトブルーの火口は壮大でブルーファイヤだけでなく楽しめます。
夜明けの山から見る景色もすばらしいです。
また、イジェン火山では硫黄の採掘が行われていて、現地で働く方が硫黄の入ったカゴを歩いて運んでいます。
一つのカゴで35~45kg近くあるようで、それを2つ肩にかけて歩いています。
それだけの重さをかついで山を往復するなんてものすごくタフですよね。
現地ガイドにお願いすれば、硫黄の入ったカゴを持たせてもらうこともできます。
興味ある方はぜひチャレンジしてみて下さい。
かなり重いです。
注意点として、イジェン火山を登った後は服がめっちゃ硫黄クサくなります。
洗濯してもしばらくの間、硫黄のニオイがとれませんでした。
使い捨てできるくらいの服を持っていった方が良いです。
山歩きで疲れるのがイヤな人向けに、手押し車で火口付近まで運んでもらうこともできます。
イジェン火山を登るのに必要な物
写真は現地ガイド。首にぶら下げているのがガスマスク。
- ガスマスク
- ゴーグル
- 登山靴(最低でもスニーカー)
- 防寒着(フリース、ダウンジャケット)
- ヘッドランプ
- 水
ガスマスク
火口付近は硫黄ガスが流れているためガスマスクが必要です。
ガスマスクを着けない人もいましたが、
硫黄ガスが風で流れてくるたびにせき込んでいてすごく辛そう。
出発地点の休憩小屋で調達できるので絶対あった方がいいです。
ゴーグル
僕は持って行きませんでしたが、硫黄ガスが風で流れてくると目を開けていられないほど痛いです。
風向きによって変わるので一時的に目を閉じてれば問題ないんですが、ゴーグルがあると便利。
登山靴
火口付近はゴツゴツした岩場を歩くので登山靴がベスト。
最低でもスニーカーをはいた方が良いです。
現地の人はスニーカーで歩いてました。
特に行きの道中は、暗闇を歩くので足元に注意。
防寒着
標高は2,799mあり、上の方は寒いので防寒対策が必要です。
フリースとカッパがあると良いです。
また、休憩小屋に着いてから出発まで待機する場合は寝袋を持って行くと快適に過ごせます。
ヘッドランプ
夜中2時ごろから山を歩き始めるのでヘッドランプが必要です。
現地調達もできますが、ハロゲンランプでちょっと明かりが弱い。
ランプに関してはLEDタイプを日本から持って行った方が安心です。
水
イジェン火山に限るものではないですが、スタート地点以外に水場はないためお忘れなく。
最後に
今回のインドネシアへは事前に宿も予約せず、ほぼノープランでのひとり旅。
そこでたまたま知り合った現地の方々に、ブロモ山とイジェン火山を案内してもらいました。
インドネシアは人なつっこい方が多くて良いですね。
(ただし、なにかとお金を求めてきます)
ブロモ山&イジェン火山へはツアーを申し込んで行くと、確実でよけいな時間もかかりません。
時間もあって安さにこだわるなら、列車で近くまで移動、現地でツアー予約するのが一番安くすみます。
ひとり旅だとブロモ山&イジェン火山セットのツアーを日本で申し込めるのが見当たらず、それぞれの山のツアーを予約するか、現地で申し込むのが良さそうです。
(2つの山がセットのツアーは最小予約人数が2名以上となっているため)
今回はブロモ山とイジェン火山の写真がうまく撮れず良さを伝えきれてませんが、実際の目で見て頂ければきっと感動します。
インドネシアに旅行の際はぜひ行ってみて下さい。
自然が好きな方には最高におすすめの場所です。
航空券の予約は、スカイスキャナー
現地ツアーは、Klook(クルック)
を使うと便利ですよ。
Klookでは「ブロモ山」または「イジェン火山」で検索するとツアーが表示されます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Klook.com